2009年06月14日

今月の一枚A

 前回、「毎月一枚自腹でCDを購入する」と言っておきながら、すっかりほったらかしのこの企画。いや、新譜・旧譜を問わず、限られたお小遣いを握りしめ毎月一枚ずつCDは買っているのだが、紹介する時間がないのである。とはいえ、イキの良い新人をまた見つけたので、ここはぜひ皆さんに紹介したい。

trueromance.jpg
"True Romance" Golden Silvers

 子供の頃からあまりジャンルには捕われず音楽を聴いてきたつもりだが、個人的に一番しっくりくるのは、やっぱりパンク〜ニューウェイヴ以降の、イギリス系の気持ちいい、だけどちょっとヒネクレた感じのポップミュージックである。そしてゴールデン・シルヴァーズというちょっと人を喰ったような名前のこの3人組も、それらのバンドの延長線上にあると言える。だけれども、それら'70年代後半から'80年代中盤までに現れたバンドがそれ以前のロックなどに影響を受けたものであるのに対し、このバンドは新鮮なのは、もちろんそれらロック、ポップスの基本はおさえつつも、'80年代の音楽こそがその源泉なのではないかと思わせるその感覚である。


True No.9 Blues (True Romance)

 スタジオライヴ風のPVといい、そのファッションといい、多少のパロディはあるにしても、どうですこのエイティーズ感。


"Arrows Of Eros"

 こちらは上の "True No.9 Blues" のディスコ調とは違って、ちょっとネオ・アコースティックを彷彿とさせる。ボーカルはニック・ヘイワードっぽい?


"Magic Touch"

 そしてこちらはパンク直後のニューウェイヴのようだが、ファッションは'60sだね。

 これらの曲を聴いていくと、きっと彼らは私の世代の音楽好きが'60年代の音楽を、その時代背景を含めてむさぼり聴いたように、'80年代の音楽を聴いたのではないか、そんな気持ちにさせるのである。しかし今時エイティーズの影響を受けたアーティストなどあまたいるが、何より彼らが凡百の人たちと異なるのは、それらの影響を素直に表しつつも、どの曲もポップスとしてのクオリティの高さを感じさせるし、しっかりとオリジナリティを保っている点である。かつて故ナンシー関が当時飛ぶ鳥を落とす勢いであったダウンタウンのことを、「お笑い地肩が強い」と評していたが、私はこのバンドにそんな地肩の強さを思うのである。というわけで、また一つ気になるグループを見つけてしまった。今後もこのバンドには注目していきたい。
posted by たけ at 23:02| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良いですね〜。このグループ。
僕は洋楽を買う場合大抵ジャケ買いするのですが、当たったためしが
あまりありません。。。
引き続きこの企画推し進めてくださいね。

AXが先週の土曜日に嫁いで行き、今週か来週には2CVの車検が
あがる事になりました。
これからもよろしくお願いします。
Posted by keiryopopoことスギウラ at 2009年06月15日 08:31
かなり良いですね。
Arrows Of ErosのPV見ていたら
ロバート・パーマーを思い出してしまいましたよ。

80年代サウンドというと、バナナラマの”ヴィーナス”を代表とするストック・エイトキン・ウオーターマンのピコピコ音楽が個人的にはイメージされるんですが、彼らも含めて80年代は60年代に磨きをかけた音楽という印象が強いです。
ではこのゴールデン・シルバーズはというと、80年代をさらに磨きを掛けたが、中身のないスカスカにはせず、60年代の洗練されてないが濃い感覚と現代のラップを絡めた、大変ウマくミキシングされた音楽とビデオという印象を受けました。

ちょっとダルイ感覚がなおさらイイです。今後が気になります。
Posted by 電話番 at 2009年06月15日 22:50
>keiryopopoことスギウラさま
ジャケ買い、昔はそれなりに確度も高かったのですが、ジャケットがデザイナーが絡んだ「アート」のようになってしまった昨今では難しいですよね。今後もいいアーティストを見つけたら紹介していきたいと思います。
そして、2CV購入おめでとうございます!! 思えばスギウラさんとの出会いも、このブログで知り合いの2CVの売りたし情報を出したからでしたね。こちらこそよろしくお願いいたします。

>電話番さま
あー、確かに。自分はHaircut 100とか、Human Leagueとかをイメージしてましたが、「Riptide」辺りのロバート・パーマーの音にも似てるかも知れませんね。
私はストック・エイトキン・ウォーターマン以降のいわゆるユーロビートからリアルタイムの音楽から少し距離を置いてますが、それ以前の屈託のないテクノポップっぽさが彼らの最大の強みでしょうか。
Posted by たけ at 2009年06月16日 00:51
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