2005年12月21日

最近読んだ本

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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 リリー・フランキー 扶桑社 (ISBN4-594-04966-4)

 発売されてもう半年近く経つが、未だに本屋に平積みされているベストセラー。もともとリリーさんの文章はその簡潔さとユニークさが好きでちょこちょこと読んではいたが、初の長編小説となる本作でもその持ち味は健在。人間関係というのは、テレビドラマにあるような大げさな出来事ではなく、ほんの些細なことを長い時間かけて積み重ねていくことで深まっていくものだと常々思っているのだが、この本のテーマであろう「母と子の絆」もそのようなことばかり。リリーさんの実体験に基づいた数々のエピソードは、本当に細々としたものだが、だからこそこの親子の愛情と言うものが読む側にも伝わるし、ラストが心に響くのである。すでに50万部が売れ、世間では「とにかく泣ける本」みたいな扱いをされているが、メディアミックスとやらで映画、漫画、テレビドラマになり、数百万部を売り上げた、ただ泣かすだけの紙くずみたいなベストセラー本とは本質的に異なることに気づいていただきたい。余計なお世話かも知れないが、高校生どもにはセカチューよりもこちらを勧めたい。


posted by たけ at 23:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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